碧のサカナ

V6.嵐.ジャニーズWEST.ハロプロについてお話しします。

圧巻の「silent」第11話(最終回)

 

 

高校生の頃の回想シーン。

 

「つむぎ、、、珍しいよね。名前」

「そうかな?」

「うん。青羽以外に会ったことない」

「佐倉くんも漢字珍しいよ。妄想の想。」

「他にもっとあるでしょ」

 

「え、何が珍しい?私の、何が珍しい?」

「ん?名前」

「うん、私の何が?」

「だから、青羽の名前が珍しいよねえ〜って。ん?」

「いや…」

「ねえ」

 

 

 

この「silent」っていうドラマの結末は、想が紬のことを声で、名前で呼ぶことなんだと私は結構序盤の方から勝手に思っていて、それがなんでもないこの最終回の冒頭にふと自然な流れで急に呼ぶもんだからびっくりした。と同時に何だろう、なぜかちょっと切なかった。

 

「紬」って名前を呼んで欲しい紬と、分かっていてちょっと焦らして遊んでいる想。

この二人のやりとりがたまらなく愛おしいと同時に、高校生の頃の想が紬を手招きして呼んだ幸せで可愛い「ねえ」と同時に、今の、8年後の、紬が想を呼ぶ絶望の「ねえ」に移動するからたまらなく切なかった。もうずっとこのシーンから泣いてた。

 

 

「ねえ」

 

目を合わせようとしない想。咄嗟に付箋を持ってくる紬。

 

「(声出さない)」

「(笑わない)」

「(電話しない)」

 

「(音楽きかない)」

「(つらくなるなら)」

「(ぜんぶやめる)」

「(それでも一緒にいたい)」

 

紬の方を向く想。想をじっと見つめる紬。

お互いの目から涙が溢れる。

 

 

 

「(一緒にいたい)」

 

 

苦しそうな顔して、ペンと付箋を紬から取る想。

でも、でも、何も書けない。

お願いだからなんか言ってっていう紬の声が、思いが、聞こえてきそうな眼差しに私も泣く。

 

苦しくて、苦しくて、思わず家から飛び出す想。

偶然帰ってきた光。

 

 

 

ちょっともう、苦しすぎて、もうただただ瞬きすら忘れて見入っちゃった。

そして泣いてるのも分からないくらい、気づいたら泣いてた。8年前、大好きだった「電話」「声」それらを全部取ったって、それでも一緒にいたい。そう思う紬と、8年前大好きだった「電話」「声」それらがどうしても聞けないのなら、一緒にいるのは辛すぎると思う想。どうしたら、どうしたらお互いがつらくないところに着地できるんだろう。こんな答えのない問いがあっていいの?

 

 

 

 

家のチャイムが鳴って、そこには湊斗。

 

「はい、これ」

「ん?」

「光に頼んだでしょ?これ、もってこいって」

「……」

「光にはめられたなあ」

 

 

玄関の前まで帰ってきたのに、想の様子を見て何かあったと悟って湊斗を要請する光、世界一できる弟すぎひんか?????ここで、自分でも、誰でもない、湊斗に行かせるところ、湊斗なら、この二人を何とかしてくれると思ってるところ、湊斗には悪いけど、本当、湊斗しかいないんだよね。

 

 

「これ、全部でいくら?」

「いいよ。プレゼントしたつもりだったし」

「そっか、あの時持って帰らなきゃだったんだ」

「全然、意思疎通できてなかったね」

「そうだね…ほんと…」

 

 

今の自分の状況に重ねるかのように言う紬。

 

 

「……」

「大丈夫だよ」

「何も聞いてないよ」

「……」

「1個だけ、想ってダメだなあって思うところあって、」

「え?」

「想の見てる青羽って、高校生の’’紬ちゃん’’で止まってるんだよね。青羽の変わってないところばっか見てる。逆に、青羽はすぐ今の想のこと受け入れて、今の想のこと、ずっと、ちゃんと見てて、ちゃんとお互いのこと見てるのに、見てる時間だけ違ってる。8年分ずれてる。」

 

 

湊斗の言葉が客観的に的を当てすぎててグサグサ刺さってもう、何だよ、天才なんか???なあ???

 

8年間、という月日はみんな平等に流れているのに、想はずっと、あの紬と最後にあった公園から月日が止まってる。自分がこの8年で変わったことを実感すればするほどに、紬が変わっていないように思える。でも、8年経てばそりゃあ紬だってもちろん変わってる部分はあって、特に高校生から、の8年はね、考え方も経験も’’大人’’になって行く。この8年で変わったものを受け入れていこうとする紬に対して、想はあの頃の希望しかなかった頃から立ち止まっている。「電話」も「声」も捨てていい紬に対して、どうしても捨てきれない想を的確に現してくる湊斗は、本当に…君ってやつは…。

 

 

 

 

奈々と待ち合わせする想。

なんか、また一段と奈々さん、可愛くなったよね。

 

「手話教室の先生…」

「だからどうもなってないよ。何で気にするの?妬いてるの?」

「……」

「私と彼がうまくいかなかったのは聴者とろう者だからじゃないよ。私がそう思い込もうとしてただけ。昔の似ている誰かじゃなくて今のその子をちゃんと見たほうがいい。私たちは俯いてたら気づけないんだよ。見ようとしないとダメだよ。」

 

 

これを奈々さんが想くんに言う世界ってすごいよね。なんかほんと、奈々さんの人間性には脱帽だよ…って感じ。同じような経験を、思いをした奈々さんだからこそ言える言葉だし、だからこそ想も奈々に聞きたかった言葉。奈々さんにちゃんと今のその子を見なさいと言われた想のハッとする顔も良かった。

 

 

「もう一回ちゃんと話したい」

「それで最後にするから」

「どこなら話しやすい?」

 

同じタイミングでLINEがくる。この二人って多分自然とそういうタイミングが合う二人なんだよなあ。

 

「一緒に行きたいところがある」

 

 

 

 

 

 

帰ってくる光。手話の本を見て一生懸命に勉強している紬。

 

 

「週末、ちょっと帰るね」

「何で?」

「話し合い…みたいな」

「何でそれ見てんの?」

「話したいこと、話せるように」

 

 

最終回前の番宣で川口春奈ちゃんが「紬は想のためにっていつだってやってきたのに、その紬の気持ちを考えると苦しかった」って言っていて、本当にそうだなあってこのシーンを見て改めて思った。私は耳が聞こえるから、どうしても想の気持ちは自分に置き換えるのが難しくって、だからこそ、想になるべく寄り添いながら見てしまう癖があるんだけど、これ、全部紬の気持ちに寄り添ってたらまた違う苦しさがあるなあと思った。想がこの耳の聞こえない世界で聴者とまた寄り添えるように、必死に受け入れてもらえるように、紬は手話を勉強して、きっと紬だって大好きな音楽や想の声を聞けないのはとてつもなく苦しかっただろうに、そんなのは一旦置いておいて、想のためにって、また話せるようにって手話を勉強してきた日々を思うと苦しくてたまらない。

 

 

 

 

久々の古賀セン。

 

「お前らいーっつも放課後残って、ずーっと喋ってて。何イチャついてんのかと思って廊下で聞き耳立ててたんだけど、大したことない、しょーもない話しかしてなくて」

「すいません。ありがとうございました」

「いってらっしゃい」

 

 

第10話は「ありがとう」の回でもあるなあって話をブログに書いたんだけど、それを色んな人に「ありがとうございました」って返して行くのが11話。そしてそれに対して「行ってらっしゃい」って送り出す周りの人々。みんなに心配かけて、そして応援されてる。

 

 

 

「想、来ないって?」

「今日は気分じゃないって」

「何だよ、あいつ」

「ずっと考えてたんだけどさ、二人が再会してなかったら、そしたら今頃って、」

「お前さあ」

「そしたら今頃、想とまたああやって普通に話せてなかったんだって。周りは勝手なこと言うけど、俺は良かったんだよね。かわいそうとかって、他人だから言えちゃうんだよ」

「湊斗くん、絶対幸せになってね」

 

 

 

 

私も途中まで、湊斗そんなこと言い出す???って聞いてたら、またもや湊斗の深い深い想への愛情をまざまざと見せつけられて、もう全然違う意味で捉えようとしてた自分をぶん殴ってやりたい気持ちになりました。拓実が全視聴者の気持ちを代弁してくれて、良かった。今もこれからも幸せな湊斗であれ。絶対あれ。

 

 

 

 

休憩中。紬と拓実のシーン。

 

「青羽さん、社員になるんですか?気にしません?この間の人」

「かわいそうだから?耳聞こえなくてかわいそうだから?歌詞カード読みたいって言っても、タワレコ行きたいって行っても、音楽だから触れさせないの?かわいそうだから?そう言う、耳聞こえないならこうだって決めつけた考え方しかできないほうが、よっぽどかわいそうだよ。私もそうだったけど。」

 

 

さっきの湊斗の「他人だからかわいそうって言えちゃう」の次のこのシーン。

そして次の春尾先生のシーン。

 

 

「春尾くんの良いところは、聞こえない人をかわいそうだって思ってないところだよね」

「思ってないです。憧れる人もいるくらいです」

 

 

実際に耳の聞こえない想や奈々に触れて来た人が言う「かわいそうじゃない」。そして湊斗が言うように、「他人だからかわいそうって言えちゃう」田畑くん。田畑くんが悪いように聞こえちゃうかもしれないけど、そういうことではなくて。どっかで、ヘラヘラのんきに生きてる聴者の私は、確かにこのドラマを見るまで、そう思っていた部分もあって。それは少なからず、耳の聞こえない人と深く関わったことがないすべての人が割とそういう思いって持ってるんじゃないかと思う。でもこのドラマの脚本家の生方さんもプロデューサーの村瀬さんも、何かのインタビューで言ってたんだけど、このドラマを作る上で「耳の聞こえない人がかわいそう」っていう、そういうドラマにはしたくなかったって。たまたま、好きだった人と再会したら耳が聞こえなくなっていただけって。そういう思いがね、すごい伝わってきたシーンだなあと思ったし、最後の最後にしてちゃんと主要キャストではない登場人物をみんな映してくれるのもね、すごい嬉しかった。

 

 

 

タワレコに来た真子ちゃん。

 

「私ができることある?」

「ありがとう。泣いて帰って来たら、背中さすって?」

「わかった。さする練習しとく」

「泣いて帰る前提やめて」

「…いってらっしゃい」

 

 

私の第二大好きのひとり、真子ちゃん。(ちなみにもう一人は萌ちゃん)

真子ちゃんみたいな親友欲しいって思わせてくれる適度に気遣いで、適度にズバズバ無神経ぶって聞いてくれる。ここでも「ありがとう」と「行ってらっしゃい」だね。

 

 

 

群馬の実家に帰った紬。

お母さんに髪をといてもらう紬。

最後の最後、名シーン揃いだったけど、まさしくここは名シーンだったね。

 

 

「お別れするときこそね、全部、相手に渡さないとダメ。中途半端にすると、自分の中に残っちゃうから」

「未練?」

「思い出。思い出残ると厄介だから、投げつけて来な」

「大切に取っとけとか言わない?」

「良いの良いの。そのうち美化されて原型なくなるんだから。投げつけてきな」

「できるかな…」

「できなかったらお別れしないほうがいいってことだから」

「そっか…」

 

お母さんの方を振り向く紬。何か言いたげにお母さんを見つめるけど、また前に向き直す。顔見るとね、泣いちゃうからね。鏡越しくらいがね、ちょうどいい時もあるよね。

 

 

「死んじゃう前に…投げつけたの?」

「ううん。取ってある。すっごい美化されてるから、思い出す度、楽しい。」

「それはそれでいいね」

「縛ってく?」

「ううん。下ろしてく。」

「うん」

「ありがと。行ってきます」

「行ってらっしゃい」

 

 

何だろうなあ、もう私が何か感想を書いてしまうほうがすごくしょうもないものになってしまいそうで怖いから、もうただただた名シーンだったねって言って終わらせたい。本当は最終回丸っとそういう気持ちで、感想書きたい!!!みたいな気持ちに初めてならなかったんだけど、でもせっかくここまで書いて来たんだから、残しておきたいなあっていう気持ちで何とか書いてます(笑)

 

ポニーテールって、8年前の紬の象徴でもあると思うんだけど、それをね、しないで行くっていうところ、紬は今を生きているし、覚悟を決めた感じがかっこよかった。

 

 

 

学校。あの、二人が初めて話した教室。あのくだらない話をたくさんした教室。

 

「何でここに来たかったの?」

 

って聞こうとする紬に、目すら合わせずに手話を見ようとしない想。

そっか。見ないと、目線がこっちにないと、この二人は会話できないんだって、そんな当たり前のことに今更気づかされて、また泣いた。

 

会話を止められて、悲しそうな顔をする紬。

もっと悲しそうな顔をする想。

 

咄嗟に立ち上がって黒板へ向かう紬。

 

 

「(なんで教室?)」

 

想の方は見ない紬。これなら答えてくれるかなって、でも押し付けようとしない。黒板だけを見つめる紬。

 

「(なんとなく)」

「(来ないと思った)」

「(くるよ)」

「(一緒にいるのつらいなら会うのやめる)」

「(再会できてよかった)」

「(また話せてよかった)」

「(また好きになれてよかった)」

 

ポツリと一粒の涙を流す紬。

想の顔を見るけど、目は合わない。

覚悟を決めたかのようにまた黒板に向かう紬。

 

 

「(元気でね)」

 

荷物を持って教室を出ようとする紬。

黒板に向かう想。

 

 

「(人の声が聞こえないこと当たり前になってたのに)」

「(青羽の声が聞こえないことだけ受け入れられなかった)」

 

黒板に向かい直す紬。

 

「(声ださないよ)」

「(笑わない)」

「(電話しない)」

「(音楽きか)」

 

一生懸命に手で文字を消す想。

奪い取るチョーク。白くなった想の手を優しくはたく紬。白くなった黒板。

 

 

 

やっと、やっと目が合うふたり。

 

 

 

 

「一緒にいると辛いことがある。きっとこの先も一緒にいれば辛いと思うことが増えて行くと思う。その度にこの前みたいに青羽に当たるかもしれないし、次は本当にもう会いたくないと思うかもしれない。長く一緒にいれば、青羽の周りの人も巻き込むことになるしそれで青羽が傷つくこともある。そういうこと。青羽と会って話すたびに悩むことが増えて一緒にいていいのか迷う」

 

「言いたいこと、全部言えた?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでも今は、一緒にいたい。」

 

 

 

 

 

 

 

「私も」

 

 

 

 

 

 

 

「いつもゆっくり私にわかるように手話してくれるのすごい嬉しかった。でも、本当に言いたいことちゃんと言えてるのかなって不安にもなる。佐倉くんが言いたいこと全部言えるまで待つし、手話ももっと覚える。受け取れるように頑張るから、伝えるの諦めないでほしい。人それぞれ違う考え方があって、違う生き方して来たんだから分かり合えないことは絶対ある。他人のことかわいそうに思ったり、間違ってるって否定したくもなる。それでも一緒にいたいと思う人と一緒にいるために、言葉があるんだと思う。多分全部は無理だけど、できるだけ分かり合えるように、たくさん話そうよ。言葉にできないときは、黙って泣いてもいいよ。私も黙って背中さするから。」

 

 

 

どの言葉もどの思いも全部全部残したくて、全て文字起こししてしまったんですが、なんかもう初見で見たとき、ただただ泣いてた。そしてこの感想を書くためにもう一回見てもただただ泣いてた。文字起こしするためにまたもう一回見たけど、また泣いた。

 

絶望の10話が終わったとき、もうこの二人がくっつこうがくっつきまいがどっちでもいいって思ったんです。どっちにしろもう、二人が決めたことで二人が幸せに生きてくれてればもういいからって。

 

と、同時に二人はどうなるんだろうってすごくすごく考えたんです。その結末が、「今は一緒にいたい」なの、すごく二人らしくって、もうなんかなぜかどこの目線なのかわからないけど「ありがとう」って思った。

 

先のことはわからない。

むしろこれからの方がいろんな現実に直面して行くかもしれない。

だけど、「今は一緒にいたい」それが二人が一番言いたかったこと。投げつけたかったこと。

 

 

 

今まで、スマホを抑えたり、手を抑えたりして手話を封じるってことはあったけど、目線をそらすってことで、相手に言葉を言わせないってこともできるんだってこの教室の冒頭のシーンで思った。でも、それでも黒板に「書く」ことで、会話ってできる。結局は「伝えたい」「受け取りたい」って気持ちが大事なんだと改めて教えてくれたね。

 

 

 

 

体育館に来た二人。

 

「もうちょっと後ろじゃない?」

「私がいた場所知らないよね?」

「知ってるよ」

「嘘。知らないでしょ」

「知ってるよ。そのとき青羽のこと知ったんだよ」

「ん?」

「みんな興味なさそうで早く終わらないかなって顔してたのに、一人だけまっすぐこっちを見てる子がいてずっとその視線が気になってた。遠目に見ただけだし、名前も知らないし、あの子は何組の誰なんだろうってずっと思ってた。3年生になったら、同じ視線を感じて、仲良くなったらあの作文欲しいって言われて、やっぱりあの子は青羽だって、だからあのときいた場所知ってる」

 

 

え、泣かないとかある?

 

 

学年1の美男美女が、お互いのことを初めて認識した場所が同じで、しかも二人とも美男美女だから好きになったんじゃない。最初に気になった「声」と「まっすぐ」が今もお互いの好きなところで、変わらないなんて、そんなんさあ…好きじゃん…泣くだろう。

 

それを初めてここで伝えてくる想ってやっぱりなんていうか私たち(私と紬)を弄んでるよな(ちがう)

 

 

 

あのときの作文。大事に大事にとってたんだろうなあっていうのが分かるくらい褪せてなくて、それだけで泣ける。

少し照れながら今度は手話で「言葉」を読み上げる想。あの頃と違うのは、紬だけに向かってる。二人しかいない空間で、好きな言葉を紡いでる。

 

 

帰り道。告白した高校生の頃と同じ。二人で手を繋いで帰る紬と想。

 

 

 

 

 

実家に帰って来た想。

あんなに明るい表情で帰ってくる想、初めてじゃない?

クリスマスの準備をしている佐倉家可愛い。

 

何かわかったような顔して外にでるお母さん。

緊張した顔で挨拶する紬。緊張するよね…

 

「なんかこう、こっちは頑張って知ってる単語並べて話したりするじゃない?あの子ちゃんと答えないで、よく笑って誤魔化したりするからさ、ちゃんと伝わってんのかなあ〜って」

「はい、心配になるとき…」

「そうだよね?あるよね?よくわかんないとき、ちょっとこうめんどくさいなあって顔されたり」

「意外と顔に…」

「出るよね?顔にも態度にも」

「そっか〜やっぱそういうのは変わんないんだなあ〜家の外でも。あのね、何かを楽しむよりも何かに傷つかない方を優先して欲しかったの。でも楽しそうなのを見るのが結局やっぱりホッとする。楽しそうでよかった。紬ちゃんは?」

「楽しいです」

「うん、ならよかった。」

 

 

家族と同じ顔を紬にも出せてるのが知れてなぜか私もよかったって思えた。

ここのね、想のお母さんと紬の会話がリアルで本当に二人とも演技うまいよね。なんかもうそれだけでこのドラマいいドラマだなあって思える。

想がなるべく傷つかないようにずっとずっと過保護なくらい守って来たお母さん。でも楽しい方が安心するってそう変化を受け入れられるのもすごいことだよね。想くんのお母さんも想の変化とともに変わっていってる。

 

 

そのあとの佐倉家のシーンも可愛いんだよなあ〜。

全部全部文字起こししたいけど、もう全部文字起こししちゃうことになるからやめときます(笑)

 

 

 

駅の待合室に入る紬と想。ドアを開けてくれて、先に紬を入れてくれる姿にきゅん。

 

「何とって来たの?」

 

iPodを見せる想に驚いた顔をする紬。

紬の耳につけるイヤホン。

流れる音楽。スピッツの「魔法の言葉」

音楽をきく紬を嬉しそうに見る想。

 

スピッツの「スカーレット」

 

「離さない このまま 時が流れても」

 

想の言葉を代弁するかのように流れる音楽。紬の表情をみる想。

わかってるのかわかってないのか、楽しそうに音楽を聞く紬。

 

 

 

 

 

 

真っ暗な夜、家から出て来た萌ちゃん。

私の第2推しの一人。こんな夜遅くに出歩いちゃダメだよ!可愛いんだから!ってつい過保護になってしまう私。

 

どこの向かうんだろうと思ったら光の元。

光、夜なんだから家まで行ってよ〜!!!しかも自分が持って来てって頼んだ手話の本のくせに〜〜〜〜!!!(萌に激甘)

 

 

「はい持って来たよ」

「なんで本で勉強したの?佐倉くんに教わればいいじゃん」

「お兄ちゃんより先に勉強してたの。病気わかってすぐ。そっちこそ紬ちゃんに教わればいいじゃん」

「……ありがと」

「恥ずかしいんだ!!ねえ!!恥ずかしいんでしょ!ちょっと待ってよ!!ねえ!!」

「追いかけてくんなよ」

 

 

 

ナニコノカワイイヤリトリ。

不器用だけど優しさに溢れてる光と、全部全部わかっててからかう萌ちゃんとか私が見たかったやり取りでしかないんですけど????え???

 

うまく立ち回れなくていい逃げする光めちゃんこ可愛いし、それを追いかける萌ちゃん激かわいい。あんたらそんな急な階段登って、若いって素晴らしいな(笑)

 

 

湊斗と待ち合わせする想。

 

「みなと」

 

湊斗の前では声を出す想。信頼してるのが伝わる。

 

「大丈夫?」

 

きっと紬と想のことを気にかけてずっと心配していた湊斗。

 

「だいじょうぶ」

 

そんな湊斗に声で伝えて、よしよしするの無茶苦茶愛じゃん。

 

 

 

 

 

 

花屋さんに入る奈々。嬉しそうな顔してお花をみる奈々。

「大きな花束を持ってる人見かけて幸せ」を感じる湊斗が見かけた、大きな花束を持って歩いてる奈々。

 

 

「お・す・そ・わ・け」

 

一つ選んでいいよって言われて、あの花束の中でかすみ草を手に取る湊斗が本当、どこまでも湊斗だよね。一瞬派手なお花は他にもたくさんあるのに、雪の結晶みたいなかすみ草を選ぶの。

 

 

クリスマスイブにいつもの居酒屋でビール飲む奈々と春尾先生。

 

「お花は音がなくて、言葉があって気持ちが乗せられるんだって」

 

「お返しが欲しい」

「一方的に渡しといて?」

「クリスマスだから」

「クリスマスプレゼント何がいいの?」

「欲しいハンドバックがあるの」

 

 

どうかこの二人も幸せでいて欲しいなあと願わずにはいられない。

くっつこうがくっつきまいが、そういうことじゃなくて、再会してまた会うようになったこの関係性がずっと、長く続けばいいなあって思う。まあ、欲を言えばそうなって欲しいけどね。

 

 

 

想との待ち合わせのカフェに来たのは湊斗。

 

「これ渡しに来ただけ」

「え、ありがとうどうしたの?」

「おすそ分け」

「おすそ分け…戸川くんの分、あるの?」

「俺のぶんはいいよ」

「そういう人だよね。雪の結晶みたい」

 

「え、本当にこれだけ?」

「想、代田で待ってるって」

「勝手だなあ。本当に」

「じゃあ、またね。行ってらっしゃい」

「うん。またね」

 

 

 

奈々と待ち合わせする想。

心なしか、あの頃よりも嬉しそうにテンションが高い想。

奈々のことは、今でも大事な友達だもんね。

 

リュック確認する想。いたずらっ子みたいな顔で可愛い。

「もうやだな〜」って顔で笑う奈々可愛い。

 

「おすそ分け」

「ありがとう」

「用事って?」

「これ」

「これだけ」

「じゃあ、私これからデートだから」

 

驚いた顔するそう。お茶目に冗談を言う奈々。

 

「またね」

「またね」

 

 

それぞれがそれぞれにかすみ想をおすそ分けしてもらって、「またね」って行って別れる。湊斗が言うように花束を持った人が「幸せ」なら、それは「幸せ」のおすそ分けだね。

 

 

歩きながらふとスマホを手に取る想。

電話が鳴った紬。「佐倉想」

 

「待ってるね」

「行くね」

 

耳が聞こえなくったって電話できる。なんなら顔見て話せる。最高だね。

 

 

 

1話のラスト。紬がイヤホンを落とすシーンと同じベンチに座っている想。

 

「佐倉くん」

 

本に夢中で気づかない想。

 

 

「そうくん」

 

顔を上げる想。

 

駅で歩きながらかすみ草を差し出す紬。

同じかすみ草を持っている想。

 

「あ、じゃあ」

自分のかすみ草を渡す紬。

 

「プレゼント交換。クリスマスだから」

「本当に交換しただけだね」

 

いつかの、高校生の頃のクリスマスと同じ。同じイヤホンを交換した時と同じ。プレゼント交換。

 

 

 

かすみ草をコートのポケットに入れてる想可愛すぎんか?

紬のトートバックからはみ出しているのも可愛い。

 

 

「イルミネーション見に来たのに、話しながらだと全然見れないね」

「別にいいよ」

 

「いいよね」

 

 

「青羽の声、もう聴けない」

 

また悲しい話になると思ってこわばる紬。

 

「青羽の言葉が見えるようになってよかった」

「私も」

 

愛おしそうに紬の表情を見る想。

 

「今何か言いたいことある?」

 

何か考えるように笑って、手を握る想。

ゆっくり、ゆっくり噛みしめるように歩いて立ち止まる二人。

 

「ねえ」

 

二人だけには分かる。魔法の言葉。

涙を流す紬。笑い合う二人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや〜〜〜〜〜〜〜ようやくここまで書きました。

もう最後は感想も何もなくってただただストーリーを書き起こしただけでしたね(笑)でもそのくらい、私が言葉にできることなんか何もなくって、ただただもうあの映像が全てを物語っていた。それくらい圧巻の11話でした。

 

なんかもう、最初は私リアタイすらしてなくって、録画はしてたけど、まあ暇な時見てみようかな〜くらいの気持ちでいたこのドラマ。1話終了後に、なんかやばいらしいぞと言うツイッターの情報から、これは2話が放送される前に見ないといけないんじゃないかと思って見始めた「silent」。そこからもうリアタイどころか、生きる楽しみにすらなっていた。1話が良すぎたから、2話以降大丈夫かな?なんて勝手に思ってたんだけど、そんな心配全然必要なかったですね。心配するのが失礼なくらい。てか失礼。

 

川口春奈ちゃんの演技がいいのは、「着飾る恋には理由があって」で知ってたんだけど、なんかもう本当にすごかった。本当に本当にすごかった。特に泣きの芝居がね、もう毎回すごすぎて、毎回心情ごとに違うのも本当にすごかったし、最終回だけでもね、もう本当にすごかった。私のボキャブラリー「すごい」しかないから、もうこれが最大限の称賛だと思ってください!!!!!

 

目黒くん、このドラマでちゃんと目黒くんの演技を見るのは初めてでした。今や朝ドラも毎日見てるよ(笑)SnowManファンの友達にCD貸してもらうくらいには好きだよ(笑)大好きだよ(笑)本当に難しい役どころだったと思うんだけど、忙しい中、本当に引き込まれる演技を見せてくれてありがとう。回を増すごとにぐわ〜〜〜と引き込まれる表情をして、もう本当にすごかった(ごめん!すごいしか私ボキャブラリーないから!)

 

もうね、このドラマに出てる全ての役者さんの演技が素晴らしくて、もう一人一人書きたいくらいなんだけど、ちょっとそれはあまりにも長すぎるからやめます。でも本当に書きたいくらい!!!でも既に10474文字書いてるから(笑)このブログが今までの記事の中で最長じゃない???大丈夫???みんなここまで読んでくれてる???絶対見てないでしょ!!!

 

 

最終回ドキドキしながら見守ってましたが、本当に圧巻の最終回でした。

どこもやんや言うところがない。全てを包み込んでくれました。

本当に毎週木曜日の楽しみをくれてありがとう。

大好きな、大好きなドラマの一つに間違いなくなりました。

シナリオブックもポチったので届くのたのしみにしてます。本当に本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした!!!!