碧のサカナ

V6.嵐.ジャニーズWEST.ハロプロについてお話しします。

もうどうしたって書きたいから「silent」第3話の感想を書こう

 

1話、2話は見終わってからまたすぐにもう1回見たのに、3話はなぜかそういう気分になれなくって、今こうして感想を書きたくてもう1度再生しているところなのに、なぜか少し躊躇してしまうんですよね。それだけ切なくって苦しかった。

 

 

 

 

あんま興味なかったけど、青羽が好きっていうから見た映画。

「人が恋に落ちる瞬間を初めて見てしまった」ってなんだそれって思っていたけど、そっか。これか。こういう感じか。

 

すごく仲のいい友達と、すごく好きな人だったから、嬉しかった。すごく切なくて、ちょっとだけ嬉しかった。

ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、嬉しかった。

そんな自分のことも、この時の想のことも、許せなかった。なんとなく連絡を取るのは気が引けて、その後再会したのは、高校の同窓会だった。

 

 

 

最後の最後まで3話を見た後にもう1度この湊斗の言葉を聞くと胸が痛い。

大好きな友達と大好きな人が付き合った時に、「嬉しい」って思える湊斗くんが一体どんな気持ちで想が耳が聞こえないことを知ったのだろう。それだけ想への友達としての気持ちが大きくて、大きくて、もう泣かずにはいられなかった。

 

 

 

仕事ができそうな青羽がどうしてフリーターをやっているのかずっと気になっていた。

こういう理由だったんだね。こういう時に助けてくれた人ってずっと自分の心に残ってるものだよね。最近の自分を見ているような気がした。

 

ファミレスの窓越しに話す青羽と湊斗。

聞き取れなくて、うまく会話ができない。

湊斗の「そっち行くね」の笑顔が最高。それだけで、仕事なんてどうでも良くなってくる気がする(やめなさい)

 

 

「戸川くん、会社の女の人にさ、挨拶で体触ることある?ないよね?する人もいるらしくてさ、いてさ、挨拶なんだって。文化の違いかな。」

 

 

ちょっと泣きそうで、少し言いづらいことを表情を見せないように書類で顔を隠しながら言う青羽。そんな青羽に気づいて、ガラスに反射する表情をみる湊斗。本当に気が遣える優しい二人だよね。

 

「動画、検索して。犬と猫。スペース仲良しって。」

「犬と猫」

「可愛いの出てくるから、それ見てて」

 

 

Wi-Fiの設定した時に、湊斗くんが自分で検索してもよかったはずなのに、人のパソコンだから勝手にサイト開いたりしないところが湊斗。この時から、青羽の気持ちを落ち着かせることのできる人だったなんて、、、私の中の佐倉くん推し推しどんどんが急に湊斗への応援に変わる。

 

 

言われた通り、きちんと動画見て笑ってる青羽も同じくできるこ。

 

「メロンソーダとオレンジ、どっちがいい?」

「コンポタ」

「ドリンクバーにコンポタはありません」

「コンポタあ〜」

「無理です」

「無理かあ〜」

「無理なことってあるんだよ。無理してやったことって、無理なことなんだよ。無理すると、本当に全部無理になっちゃうんだよ。やればできるって、やらせるための呪文だよ。期待と圧力は、違うよ。俺、人殴ったことないし、殴りたいと思ったこともないのね。でも、その、青羽の職場にいる、青羽に、挨拶する奴は、俺会ったら、多分殴っちゃうと思う。」

 

 

少し声を震わせながら言う湊斗くん。何年も会ってなくて再会して、そんな時にこんな言葉かけられる湊斗くんは正真正銘の優しい。

 

 

「そっか、会わせないようにしなきゃね」

「青羽も、もうそいつに会って欲しくない」

「(パソコンを渡して)見ていいよ。元気出るから」

「ありがとう」

 

どこまでも、二人が相手のことを思っていて辛い。

いいんだよ、二人とも自分の気持ちを優先したって。

 

 

映画を見てる時に寝てしまった青羽をよしよしする手が、触れそうで触れなくて大事にしすぎてて辛い。寝ながらポテチ食べられる相手は信用してる相手だよ。

 

 

「誰かを思い出したような顔をする」川口春奈ちゃんの表情がうますぎて、優勝。

 

 

その誰かが、店に来たらどうしよう、そんなことばかりを考えていた。

くるわけないのに。その頃にはもう、その誰かは、想は…

 

 

青羽と佐倉くんが一緒にいるところを見てしまった湊斗くん。

どうして気がつかなかったんだろうって思ったんだけど、もし嫉妬10割プンプンモードだったら、この時点で佐倉くんのこと、追いかけてないよね。一方的に電話切って、家に帰ればいいんだよね。でも湊斗くんは帰ろうとした佐倉くんを追いかけた。

 

 

「想、想!そう!!!」

 

「ハンバーグ行こう。食べ行こう。」

「本当、今日じゃなくていい」

「行こうよ」

「いいって!!!!!」

 

 

佐倉くんが青羽に「俺行くね」って手話をした時の湊斗の表情が忘れられない。多分この時に初めて佐倉くんが手話をするのを湊斗は見て、それで嫌でも耳が聞こえないって言う現実を見てしまった。でも踏切一個ぶんの距離があるし、名前だってまだ自分は呼んでないし、きっと振り返ってくれるはずだし。そう思って帰ろうとする佐倉くんの背中に呼びかけるけど、聞こえないから振り向くはずもない。現実を受け止めきれないままの湊斗にいつものように何もなかったかのように日常会話に戻ろうとする青羽を思わず振りほどきたくなる気持ち、、、あんなに優しい人がそうしてしまう気持ちって、どういう気持ちなんだろう。

 

 

 

 

奈々と佐倉くんのシーン。

佐倉くんを見つけて、迷わずにリュックのチャックを少し開ける奈々。

あざといなあ〜〜〜〜でもなぜか嫌いになれないこの子。(そしてマジで佐倉くんってこういうあざとい女子に気づかなそうなのが草)

 

 

「カラオケでも行く?」

 

なんて冗談を佐倉くんに言えるのは奈々しかいないから。

だから嫌いになれないのかな。

 

 

 

 

 

「姉ちゃんまた窓開けっ放しだったんだけど。虫はいるからやめてって言ってるじゃん」

 

罰として夕飯当番に任命するのに、お腹減らないっていう姉をすぐに心配する弟、可愛すぎる。本当にお姉ちゃんのことが好きなんだなあ。まだ詳しくは描かれてないけど、この姉弟もきっとすごく苦労しながら二人で支えあって来たんだなあっていうのが分かる。だって普通、姉の彼氏の職場にまで行かないよ。弟は湊斗くんなら姉を幸せにしてくれるっていう信頼がすごい。そして何が何でも早く二人に結婚してもらって幸せになって欲しいのが伝わる。

 

 

 

佐倉くんに電話をする湊斗。

ここも全部全部見た後に、もう1度見ると胸が苦しくなる。

どういう気持ちで、湊斗は佐倉くんに電話をかけたのだろう。悲しいとか嫌とかいうよりも戸惑いの表情を浮かべる佐倉くん。この人も二人に負けないくらい「優しい側」の人間だよね。

 

 

 

 

「ノック、聞こえなかったの?」

「あ〜聞こえたよ。返事するのがめんどくさかっただけ」

「はあ、そっか」

佐倉くんのお母さんが「聞こえない」に敏感になっているのが分かる。

 

「お兄ちゃん、最近紬ちゃんと会ってるらしいよ。なんか手話勉強してくれてるんだって。何て言うんだっけ、そういうの。健気?ありがたいんだけどさあ〜なんかちょっとイラっとするよね。気分いいのかな?今まで何があったのかも知らないのに、あなたのために一生懸命手話を覚えます〜って自分は楽しくその間、湊斗くんと呑気にヘラヘラ楽しく生きて来たって…」

 

 

青羽の弟は姉のことをすごく大切にしてるけど、佐倉くんの妹もすごく佐倉くんを心配してるんだなあって思った。耳がだんだんと聞こえなくなって行く辛さや大変さは家族にしかわからない部分がきっとあって、全部全部過程から見て来た萌ちゃんがこういう風に思うのはきっとすごくお兄ちゃんを大切に思うからだよね。登場人物、みんないい子すぎんのよ…

 

 

 

ゴミ出し論争をしていたのに、結局一人でゴミ出しに行っている青羽は誰が見ても良い子。

雨の中両手にゴミを持ちながら歩く青羽を偶然見つけた佐倉くん。

小走りで濡れている青羽の元に駆け寄るのかわいい。大好き(どさくさ)

 

 

「ここで働いてるの?」

「ああ、うん」

「(エプロン直しながら)似合ってるね」

「ありがとう」

「仕事終わるの、待っててもいい?」

「うん、いいよ。でも後1時間くらいあるけど」

「待ってるね」

 

佐倉想、優勝すぎひん?????

 

 

もうさ、青羽への好きがダダ漏れちゃってんのよ。

そして私の目黒くんへの好きもダダ漏れちゃうのよ(どさくさやめなさい!)

 

正直、こちらからすると雨で湿気もすごいし前髪決まんないし、エプロン片方外れちゃうし両手にゴミだし、もう最悪なコンディションなわけですよ。それなのに似合ってるねって微笑みながら言ってくれる佐倉くんなんなん?????それ、好きな人にしか思わんやつなんよ…。そして、大学生になりたての頃、公園で待ち合わせして前髪気にしてた青羽はもうここにはいなくてそれも相まって胸が苦しかった。

 

 

 

カフェで小説読んでる佐倉くんの横からのショットがイケメンすぎてつらい。

ガラス越しに手話で会話する青羽と佐倉くん。

冒頭で、ファミレスでの窓越しでの湊斗との会話では、湊斗の言っていることがわからなかったのに、手話で佐倉くんとは会話できちゃうのつらい。二人の中で共通言語ができて言っているのが嬉しくもあり苦しい。

 

 

「湊斗に悪いからもう二人で会うのはやめよう」

「ちょっとまって」

 

 

きっと、「私は今湊斗が好き。佐倉くんのことはもう好きじゃない」だけだったらきっともう青羽は手話で伝えられたはずなのに、そのスキルを持っていたはずなのに、あえてスマホで、文章で見せるの苦しい。佐倉くんはスマホにしか目がいかないから、青羽がどんな表情で、話してるかもわからない。文字だけで見るのとは全然違うのに。

 

 

「私、湊斗のこと大好きなんだよね。二人で会うの、湊斗に悪いって思うのは分かるけど、私たちそんなことで喧嘩になったりしない。別れたりしない。それより、また湊斗とも仲良くしてくれたらいいなあって思っていた。私が言うことじゃないから、無理にあわせようとしなかっただけで。佐倉くんとは、時々ご飯とかいって手話で話せたらいいなあって思ってたの。なんか、もっとどうでもいい、なんでもない話、したかっただけだよ。今はもう、佐倉くんのこと、高校の同級生としか思ってない。今好きなのは湊斗。佐倉くんは違う。好きじゃない。」

 

目に涙をためながら話す青羽の表情を、佐倉くん、見てやってくれよ…。

 

「みなと…湊斗って呼んでるんだね」

 

あの言葉を聞いて、最初に思ったのがそれなのが苦しい。

佐倉くんの記憶では、青羽が呼んでいたのは「戸川くん」で、もうそこからの音の記憶の更新はないわけで、湊斗って呼ぶことで、二人の距離感とか、あれからの歴史とかわかってきっとつらいんだと思う。自分は「想くん」って最後にしか聞けなかったのに。

 

 

何も言えない青羽。

その表情を見て、咄嗟に「また連絡するね」と席を立つ佐倉くん。

泣いちゃうよね、青羽…。

青羽が泣くところは全視聴者が泣くところだから、もう一緒に私も泣いちゃう。

 

 

 

 

「手話の青羽って」

「ああ〜青羽さん!青羽さんの…弟さんですか?」

 

風間くんが出てくると急に舞台っぽくなるのいいよね(笑)

そして苦しい切ない〜って号泣してんのに、「風間くんじゃん!」ってついついなってしまうの、いいよね(笑)

 

 

湊斗くんと話しながら青羽との関係性をまとめようとして、色々悟ってしまう風間ぽん。

 

「会ったんです。俺も。その友達、久しぶりに。背中に名前呼んで、昔みたいに名前呼んだんです。でも振り返ってくれなくて、聞こえないから当たり前なんですけど。でもどっかで、なんか、何かの間違いかもって」

「聞こえないなら振り返らないですよ。当たり前じゃないですか」

 

冷静に、穏やかに、冷淡に、諭す風間ぽん。

現実を突きつける風間ぽんもきっと過去に同じような思いをした人なんじゃないかな。

その目を反らせない湊斗。

 

 

 

 

考え込んでしまう佐倉くん。

お母さんに電車賃取り上げられたのに、きちんとお兄ちゃんの様子を見にくる萌ちゃんはとてもいいこ。(余談だけど、目黒くん、ピンクの服似合うね)

 

「萌、」

「ん?」

「何しに来たの?」

 

音の高さも滑舌も聞こえないから喋りづらそうな低い声の佐倉くん。

目黒くん、うまいよねここ。

 

萌ちゃんの「聞こえる人」の手話、もうまい。

「手話するの、忘れちゃう」って明るく言い放つ萌ちゃんを見てクスッと笑いたくなる佐倉くんの気持ち、分かるよ。お母さんが萌ちゃんに様子を見にいかせるのも全部分かるよ。

でもちゃんとお兄ちゃんの表情を実は人一倍気にして見ているのも萌ちゃんなのも全部全部いいこ。

 

「また仲良しなれた?戻れた?」

「戻れないよ」

「なんで?紬ちゃんと付き合ってるから?」

「なんで知ってんの?」

「もう昔のことじゃん。普通にどっちとも仲良く友達に戻ればいいじゃん」

「戻れないよ」

 

 

佐倉くんは今でもやっぱり好きなんだね。

「昔のこと」って割り切れたら楽なのにね…。そうさせてくれないから感情って厄介だよね。

 

 

 

結局わからなかったけど、佐倉くんが青羽の家に来た理由ってなんだったんだろうね。会っても会わなくても話せないから同じって言っていた人が、会いにくる理由ってなんだったんだろう。

 

 

 

部屋の中に入って来たてんとう虫。

きっと、青羽が窓開けっ放しにするから入って来たてんとう虫。

こういう一つ一つのセリフが全部伏線になって回収してくれるのがこのドラマの丁寧なところ。

 

 

そして別に放っておいてもいいのにきちんと指に乗せて、外へ逃がそうとしてあげる湊斗くん。だからこそ、見つけた佐倉くんの存在。何これ、こんなことあっていいの。

 

 

あんなに電話が大好きでよく二人でしていた電話を、もう2度と電話ができない佐倉くんは、目の前で湊斗くんがしているのを見てどう思っているんだろう。

そして、青羽を落ち着かせるために言った「大丈夫だよ。落ち着いて」が全部全部自分に言い聞かせてるようにも聞こえる湊斗くん。

 

「ゆっくりでいいから」

なんて言われても足早に坂道を歩く青羽。必死に追いかける弟。

 

共通言語がないから、話せない二人。気まずい空間。

 

「想、ビール飲む?俺のじゃないけど。そう?」

 

聞こえない佐倉くん。

ビールを渡す湊斗。聞こえないから消すTV。

 

「想の方が誕生日早いから、俺の二十歳の誕生日に一緒に飲みに行こうって、それまでお酒飲まないでいるからって言ってたくせに。もう26なんだけど。想?想、無視すんなよ。想?それのせいで別れたの?それ隠したくて、心配かけたくなくて消えたの?想らしいよね、隠すとか、別れるとかそういう風に決めちゃう感じ。紬に迷惑かけたくないとか、分かるけど!分かるけどさ!なんで俺に言ってくれなかったの?なんか、力に…なれないけど!なれないのわかってるけど!でも、言ってくれないのはさ、」

 

全部全部聞こえない。佐倉くんには何も聞こえない。

でも佐倉くんも泣いてたね。聞こえないけど、泣いてたね。

 

咄嗟に湊斗を追いかけた青羽。その姿を見てまた少し悲しそうな顔をする佐倉くん。湊斗を選んだのに、迷いはなかったね。

 

 

 

 

 

高校生の頃のふたり。

前を歩く想を見つける湊斗。

名前を呼ぶけど、想は振り返らない。

 

 

 

「そう!」

「…」

「そう!!」

「(含み笑い)」

「ちょっと!無視すんなよ!想!」

 

 

なんて大好きな人を見る目で二人とも笑うのよ。なんでそんな、楽しそうなのよ。なんで、なんでもう、二度とこんな当たり前のことができないのよ。

 

 

 

 

「湊斗、なんか話したの?」

「話してない。聞こえないし、話せないし」

「ごめん、その、佐倉くんに会ってたの」

「そんなこと怒ってない。そんなの全然別に気にしてない。…気にしてるけど、すごい気にしてるけど、でも大したことない。気にしてるってほどじゃない」

「なんかあったの?」

「なんかあるよ。色々ある。簡単に受け入れられないこと、いっぱい。…すんなり受け入れて、手話まで覚えて、普通に顔見て話して、すごいよね。すごいよ。紬…想の方がいいんじゃないかって。取られるんじゃないかって」

「ないよ、大丈夫だよ」

「そう思って、そういうこと気にして、イライラしてる方が、楽だったから。想のこと悪く思えば、楽だったから」

「湊斗…」

「友達の病気受け入れるより、ずっと楽だったから。

 

 

名前呼んで、振り返って欲しかっただけなのに。」

 

 

 

 

 

 

私も青羽と同じ顔して泣いた。たくさん泣いた。

なんだよ、もう。なんだよ、それ。そんな切ない理由があっていいの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか回を重ねるごとにこのドラマへの愛しさが溢れちゃって、早く木曜日こないかなあってなって、毎話号泣しかなくて、本当に本当に全キャストとスタッフさんが丁寧に丁寧に作ってるのが伝わります。来週も待ち遠しいね。楽しみに木曜日を待ちます。