「あなたのような人」
なんとも言えない表情の北さん。
白い服を纏った彩女さんが特選蟹フルコースを予約したと告げる。
「約束したでしょ。旅の間は笑顔でいるって。まだ旅は終わってないわよ。」
「(^ワ^=)にいっ(全力笑顔)」
「変な顔…」
「(なんとも言えない絶妙な顔)」←私はこちらの顔の方が刺さった(聞いてない)
北さんの全力笑顔に彩女さんがちょっと眉を潜めて「ぐぬぬ」って感じになるのも含めて私のツボ。ていうかあんた、その顔はもう重岡くんなのよ。
「ねえ、北さんは、生まれ変わったら何になりたい?」
「え?」
「自由に空を舞う鳥?広い海を縦横無尽に動く魚?一生を愛されて生きる動物?それとも、雄大な自然の中で長寿な植物?どれになりたい?」
「どれもピンとこないかな。強いていうなら、電車に乗らなくていい地域の人間がいい」
「え、電車?」
「そう…ふっ」
「いろいろあったのね」
この時にはもう「あなたのような人」になりたいって思っていたんだなあと思うと、「変な顔」も泣けてくるな。ここ数日は彩女さんの方がつらい顔してたはずなのに、このシーンは北さんの方が辛そうで、最初の頃のように、彩女さんが守ってあげてるような図になっているのがなんだか苦しい。北さんの頬に手を添わせた彩女さんの手に吸いよるかのように近寄るのも全部全部苦しい。
死にたいと思っている人間をどうしたら助けられるのか考える北さん。
自分はあの時、誰になんて言って欲しかったんだろう。
何が嫌で消えてしまいたいと思っていたんだろう。
「俺もうそんなこと思い出せなくなるくらいとっくに救われてんだ…」
こういう普段なら心の中で思って処理するようなことをわざわざ口に出して消化しないといけないのってすごく演技力が試されると思うんだけど、うまいですよね。
死にたいと思って始めた旅なのに、生きたい、助けたいと願ってしまう。
自分だけが生きたいと思っているのもしんどい。助けられる技量もない。苦しいね。
--------OP--------
マジで、後半の怒涛の辛い回に一瞬でも気の緩みを!ってことを計算されたかのようなオープニングの夕日蟹ショットだよな!!!
「そう言えば、まだ聞いてなかったよ。彩女さんが生まれ変わったらなりたいもの」
「そうでしたね。実はあまり考えていなかったんです。じゃあ、死ぬ間際までに教えますね」
あ、この時はまだ思ってなかったんか。
でも最後の最後のあの間際であのセリフが言えるのすごいよな。
蟹を前にちょっと緊張気味で落ち着かない北さん。
うわ〜〜〜〜〜〜マジで重岡くんが真似してた蟹ピースとおんなじじゃん〜〜〜〜(そういうアホな感想やめなさい)
手際のいい彩女さん、好き。結婚して。
手際の悪い北さん、好き。でも結婚はできない。(聞いてない)
彩女さんが蟹を引っ張って身を出そうとしてる時に顔を傾けるの小さい子供みたいで可愛い。
「わあ〜出た出たあ〜〜〜〜」キタくん(5)
「いただきます」←急に覚悟決めて凛々しくなるのやめんしゃい
まあ〜じで蟹食べたくなるな!飯テロやばいな!
「うん、ああ〜海の味がする。すごい美味しいです」
第一声が「海の味がする」なのかわいいな
ド下手な北さんかわいい〜〜〜
でも彩女さん嫌がらずに食べてくれるのかわいい〜〜〜〜
もう普通ならラブラブじゃん〜〜〜って茶化すとこなのにな。
「俺、優しくしてもらわないと優しくできないって情けない話です。」
でも人間ってそういうもんだと思うんだ。やっぱりどうしたって見返りを求めてしまう生き物だから。彩女さんが優しくしてくれるのも北さんが優しくしてるからだと思うよ。人間ってそんなに強くないから。情けなくてみっともないのが人間じゃん(急に悟りひらく)
マジで蟹をしゃぶしゃぶしてる北さんって子役か何か??
「赤くなったあ!!」いや、なるだろ(笑)
これ実際どんだけ蟹食べたんだろうねえ〜
重岡くん、ツアーで北海道行った時に蟹出てきたけど一切れだけ食べてもういいわってなったって言ってたから多分相当食べたんだろうなあ〜〜〜マジで途中から蟹の食べ方講座番組かと思ったよ〜〜〜〜私はタラバガニの焼きが一番美味しそうで食べたいです!(だから聞いてない)
ついに蟹を食べ終えた二人。
もうこの後のシーンを知っているから見るのをやめたくなるくらい辛い。
さっきまで明るく蟹食べてきゃっきゃしてたのに「誰にも迷惑がかからない方法にするわ」なんて冷たい声でいう彩女さんは本当に同じ人?
見てると死にたくなると思っていた入道雲を見て、今の北さんは生きたいと思うのが彩女さんとの旅の時間を感じる。
そんな心地いい相手なんてそうそういないからもう君たち結婚しちゃいなよ!!!!ねえ!!
「こんなのさあ、こんなのいくらでもやってあげるから。俺たちまだ行ってない場所もやってないこともいくらでもあるだろう。」
この声が震えていて涙をこらえている声で苦しい。
全然響かない彩女さん。
何を言っても全然響かない。
ごめん、苦しい
いや、もうもう一回見るのにすごい勇気言ったくらいこのシーン辛すぎて直視できない。
原作の漫画はもう少し幻想的に描かれてるんだよね。
だからその分このシーンをどう実写化するんだろうと思ってたんだけど、とてもとても辛くて苦しいシーンになってる。
「斜陽という小説のこと、覚えているかしら。あれは太宰の愛人である太田静子の大学ノート4冊分から着想を得て書いたものだったの。知っての通り、この旅のことは全て私の日記に書き残してある。あなたに襲われた時、運が巡ってきたと思ったわ。凡庸な私にもとうとうスキャンダルが舞い込んできた。全部あなたのおかげ。この旅を通して、やっと面白い題材ができたわ。夫の新しい小説のための題材が。私は、ずっと夫の才能に惚れていたの。それは何度裏切られても離れられない愛情で。夫も私を憎しみながらも必要としてくれた。今も彼の小説家としての素質は本物だと信じているわ。だから私はもう一度彼の描く文字になって、今度こそ彼を日本一の小説家にするわ。」
「なんで彩女さんが死なないといけないの?」
「あなたには分からないわ」
私にも分からない(ふざけてごめんな)
私の解釈で行くと、
彩女さんは夫が好きというよりも夫の才能にすごくすごく惚れ込んでいる気がした。
なかなかそれが発揮できない彼のために身を削ってまで奉仕してきた。この旅も最初はその一貫だったけど、旅をするうちに北さんに対して居心地の良さを感じたり、愛情も生まれて、このままでは夫を裏切ってしまう。だから死ぬ。
私にはそう聞こえてならなかったんだけど、
これは最大のアイラブユーじゃないの????
もうここの二人の演技がもう…なんかどんな言葉も稚拙なじゃないかと思うくらい迫真の演技でもう見てられない。
6月の海だよね。きっと。北海道の6月の海ってめちゃくちゃ寒そう。
かなりの荒波だし、もう入山さんあっぱれですね。本当にすごい。
「私ね…あなたのような人になりたい」
すっごく子供のような声で最後言う彩女さん。
なんだよこの告白は。今世紀最大のアイラブユーじゃん。
もう後半辛すぎて正直ずっとパソコン見ながら耳だけ聞いてました。
辛い。辛すぎる。
いよいよ明日が最終話。
お願いだから北さんも彩女さんも幸せになって。